マンション派?一戸建て派?

01 そんなに多いの?一戸建て派が約7割

調査は、首都圏、東海圏、関西圏の三大都市圏と政令指定都市の中でもマンションの多い札幌市、仙台市、広島市、福岡市に住む、20歳から69歳の男女。つまり、住宅に占めるマンションの割合が高く、マイホーム=マンションという人が多い地域だ。
それでも、一戸建て派かマンション派かを聞くと、「一戸建て派」は69.3%と調査開始以来最高の割合になり、「マンション派」は21.4%にすぎなかった。特に「一戸建て派」が多いのは東海圏で84.4%にまで増える。逆に「マンション派」が多いのは福岡市で32.6%に増加し、一戸建て派は56.0%にまで減る。

02 「あっちもいいけど、こっちもね」並行検討が多いのが特徴

だからといって、みんなが一戸建てだけを検討しているのではない。その背景を見ていこう。
まず、複数回答になるが、検討している種別を聞くと、「注文住宅」が65.8%と圧倒的に多い。一戸建てというだけでなく、自分で間取りや内装を決められる点も魅力に映るのだろう。次いで、「新築分譲マンション」の38.8%、「新築分譲一戸建て」の37.1%が僅差で並び、「中古一戸建て」の26.9%、「中古マンション」の26.2%となる。
次に、検討種別をクロスして見ると、「注文住宅」検討者は他の物件種も検討している割合が低く、“注文一本やり”の傾向が強いことが分かる。また、マンション検討者は「新築」と「中古」との並行検討者が多い(新築分譲マンション検討者の44.1%が中古マンションも検討、中古マンション検討者の51.1%が新築も検討)のが特徴。
「新築分譲一戸建て」検討者は、「注文住宅」(47.7%)も「新築分譲マンション」(41.5%)も「中古一戸建て」(35.9%)も多いので、“移り気”の傾向が見られるということか。
いずれにせよ、一戸建て・マンションや新築・中古を並行検討している人が多いということが分かる。

03 「駅からの距離」強し、されど「耐震性能」は最優先

次に、検討する際の重視条件について見ていこう。
今どきの住まい選びの条件では、「利便性重視」がますます強まっている。では、「駅からの距離」と比べて何を重視するか一戸建て・マンションそれぞれの検討者で違いを見ていこう。
一戸建て検討者では、「駅からの距離」より優先されるのは、「耐震性能」と「エコ性能」だ。デザイン性や設備仕様、間取りに対しては「駅からの距離」の方が優勢で、「遮音性」が最も拮抗するという結果だ。
一方、マンション検討者では、「駅からの距離」より優先されるのは「耐震性能」のみ。それ以外の条件では「駅からの距離」が優先される。これは、マンション検討者は筆者のような利便性重視の人が多く、したがって駅から近いという利便性の優先度が高いということだろう。
それでも、巨大地震発生の確率が高まる昨今、「耐震性能」が重視されるということが分かった。
ちなみに、「駅からの距離」の優先度については、実は男女差がある。男性は「駅からの距離」を優先する度合いが高く、駅からの距離より優先された「耐震性能」でも拮抗する状況にある。が、これに対して女性は「耐震性能」や「エコ性能」を「駅からの距離」より優先する度合いが高く、それ以外の条件でも比較的拮抗する状況にある。
つまり、女性の方が家にいる時間を大切にする傾向があり、「駅からの距離」も重視するものの、住まいの居住性への関心も高いということだろう。
こう見ていくと、住まいという箱の形が一戸建てであれマンションであれ、その中でどういった暮らしをしたいのかを家族でよく考えて、住まい選びの条件を挙げるということが大切なのだと思う。

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