01 全体的に清潔に、余計なものは撤去しておく
見学者がどこを重視するのか考える方法として有効なのが、自分が新しい家を見学しに行く時と、実際に住んでいる時、どんなことが気になるかを想像してみることです。それぞれ気になることを書き出してみて、どちらにも該当することは特に重要なポイントとなります。
代表的なポイントを挙げると以下のようなものがあります。
・建物の清潔さ
見学者が重視することで特に多いのが、物件自体の状態や印象です。汚れやキズが目立つ場合は、所有者の管理状態に疑問を持ちますし、購入後に補修が必要だと印象を持たれる可能性があります。清潔で管理状態がよければ、築年数が古くても好印象を与えやすくなりますので、見学前には清掃、また必要があれば補修をしておきましょう。特にキッチンやバスルームなどの水回りは徹底的に清潔にしておきましょう。簡易なリフォームをして印象を上げておくのも有効です。
・日当たり
一戸建てを希望している見学者のなかには、日当たりを重視する人が少なくありません。特に部屋数が多い物件の場合、一部屋ごとにどれだけ陽が入るのか明確にしておくことが重要です。家具などで窓を塞いでいる場合は撤去しておきましょう。また、明るく広い印象を持ってもらえるように家具やインテリアは極力少なめに、置く場合は明るい色のものにしておきましょう。
・庭・駐車場
一戸建ての場合、建物だけでなく、庭や駐車場もチェック項目になります。建物を清潔にしておくのと同様に、庭も雑草が生い茂っている状況だと印象が悪くなりますのでしっかり手入れしておきましょう。ガーデニングや家庭菜園をしていれば華やかな印象を与えられます。
駐車場については、車の出し入れのしやすさが明確だと印象アップに繋がります。駐車スペース内に車以外のものが置かれていると確認の妨げになってしまうので事前に撤去しておきましょう。
また、庭や駐車場の確認と合わせて、隣家との距離を確認する見学者も少なくありません。距離が離れている場合は問題ありませんが、近い場合は懸念材料になる可能性があるので、実際に住んだ場合に、どの程度の音が聞こえたり匂いが伝わってきたりするかを伝えておくといいでしょう。
02 周辺の人通りなど、プライバシーも重要
見学ではその他に、外部からのプライバシーがどの程度保たれるのかもポイントになります。特に1階部分の窓が通りに面している場合は、人通りの多さも伝えておくといいでしょう。
また、周辺環境、駅までの道のり、交通状況などを気にする見学者も少なくありません。もし気づいたことがあれば見学時にデメリットも含めて正直に伝えるといいでしょう。真摯な姿勢が伝われば、その分印象アップに繋がります。