01 最初に設定する価格は高めにする
住宅を少しでも高く売るためには、「価格設定」と「買い手の募り方」がカギになります。この2つの方法を誤ると、高く売ることは難しくなります。では、それぞれどのようなポイントがあるのでしょうか。
・価格設定
これは主に売出し時に決定する売出価格のことを指します。売出価格は、物件情報や広告上でも掲載される項目なので、物件の印象を大きく左右します。少しでも高く売却したい場合は、最初に設定する売却価格を高めに設定しましょう。
ただし、押さえておくべきことが2つあります。ひとつはあくまで相場の範囲内に収めることです。相場を超えた価格になると、買い手が候補から外す可能性が高くなるため危険です。不動産会社のアドバイスを受けながら、相場の範囲内で高く設定するようにしましょう。
もうひとつは、売却期間を長く設定しておくことです。一般的に売出価格が高い物件は買い手がつきにくくなりますので、気長に待つ可能性があることを覚悟しておきましょう。また、なかなか買い手がつかない場合は売却スケジュールを確認し、価格を下げることの必要性も認識しておきましょう。
02 専任媒介契約と一般媒介契約の特性をつかむ
次に買い手の募り方について紹介します。住宅を売却する場合は不動産会社と媒介契約を結んで買い手を探してもらいますが、媒介契約の種類によって探し方が異なります。専属専任媒介契約か専任媒介契約は1社としか契約を結べませんが、その分、不動産会社は積極的に買い手を探してくれます。
一方、一般媒介契約は複数社と契約を結ぶことができますが、前者に比べて不動産会社の積極性は低くなります。住宅を高く売るためにとる行動としては、まずこちらが設定する売出価格で専属専任媒介契約・専任媒介契約を結んでくれる会社を探し、価格を下げる提案を受ける場合は一般媒介契約を複数社結びましょう。ただし、一般媒介契約なら高く売れる保証はなく、結果的に価格を下げる提案が正しいケースもありますので、慎重に検討する必要があります。
03 必ずしも100%高く売れることはない
住宅を高く売りたいと思う理由には、愛着があるから、買い替え先の候補を増やすため、経済的な事情から、などさまざまなものがあると思いますが、売却は相手があってこそのものなので、100%思い通りにいくとは限りません。ただし、取り組み方によっては100%に近づけることは可能です。ここで紹介したことに加えて、不動産会社からのアドバイスを参考にして売却活動を行ないましょう。